哺乳類を食べ物の違いで分けると「肉食」と「草食」、さらには「雑食」があり、自然のなかで食物連鎖の循環を築いています。
まず肉食動物は、エサであるほかの動物を獲る狩りに必要な、鋭い牙と爪を身につけました。
そして、獲物を牙で押さえ込み、奥の歯で肉を切り刻んで食べるのです。
発達した犬歯は肉を切り裂き、先がぎざぎざに尖った大臼歯と小臼歯で嚙み切ります。
肉食動物は、あまり噛まずに、小さく噛み千切った肉を丸呑みにします。
逆に草食動物がは草などの植物を食べます。
繊維の多い植物は消化しにくいため、しっかり噛まなくてはなりません。
草食動物は、奥歯が発達し、あごが大きいのが特徴です。
前歯で噛み切った草を、上下がぴったりかみ合う大臼歯と小臼歯ですりつぶしします。
なお、ウシには上の前歯がないため、硬い上唇としたの前歯で草を嚙み切ります。
肉食動物といえば、すぐ思い浮かぶ代表的なものはライオンやトラでしょう。
ほかに、ミミズや虫を食べるモグラや魚や貝を食べるラッコやアザラシなども肉食動物に分類されます。
肉食動物の消化器官は植物を消化しにくいため、草食動物などを食べることによって、草食動物の体内で消化された植物をも一緒に摂取しています。
いっぽうの食べられてしまう餌、弱い動物達も生き抜くために必死です。
そのために彼らは、身も守ることを進化させました。
方法はいくつか考えられますが、ウマやシカなどは俊足という特技を最大限に生かし、逃げるが勝ち先方に出ました。
爪が変化した硬いひづめは体の上下運動を少なくするので、スタミナの消耗が抑えられるようになっています。
このため、早く長く走れるようになっているのです。
この強力な脚力はときに武器にもなります。
絶体絶命に陥った瞬間、強烈な蹴りを繰り出し、敵を撃退することもあります。
さらに、シウマウマなどの大型草食動物の子供は、親とはほとんど変わらない姿で生まれ、じきに立ち上がって歩くことができるようになります。
これは、身を隠す場所が少ない草原などで出産するため、自ら身を守るtめでもあります。
草食動物は哺乳類のなかでいちばん数が多く、草や葉を食べるウサギやウシのほかに、木の実を食べるリスやネズミなどがいます。
そして、草食動物も逃げてばかりはいられません。
エサを食べ、エネルギーを蓄えておく必要があります。
そこで草食動物は、食料として豊富にある草をえらびました。
ただし、これらは消化しにくいため、消化器官を進化させていったのです。
植物の主成分はセルロースといわれる食物繊維です。
このセルロースは、ブドウ糖が鎖のようにつながってできたもので、デンプンやアミノ酸と違って、草食動物でも体内で消化、分解することができません。
そのため、草食動物は胃や腸内に微生物を共生させ、これにセルロースを分解させてブドウ糖となったものを腸で吸収してエネルギーに変えているのです。
セルロースの分解にはとても時間がかかることから、草食動物の胃はとても長くなってます。
たとえば、キリンやウシの腸の長さは60mもあります。
これに対して、肉食動物のライオンの腸は約7mです。
肉は消化しやすいため、肉食動物は消化器官を発達させる必要があまりなかったのです。
だから、原始哺乳類のころから、その消化器官はほとんど進化していません。
ちなみに生物の体を構成するタンパク質は20種類のアミノ酸からなり、人間や肉食動物は、このアミノ酸を体内で合成できないため、肉や魚から摂取することが欠かせません。
草食動物はこのアミノ酸を体内の微生物が合成してくれるので、肉を食べる必要がないのです。

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