高いワインがおいしいとは限らない
ワインの値段はひじょうに様々で、店先に無頓着に並んでいる安価なものもあれば、ワインセラーの特等席に鎮座している、数十万円のものまであります。
値段にひじょうに大きな差が出るのは、良質なものほど大量には生産できず、長期熟成によって質が向上するというワインの特性によります。
つまり希少性が生まれやすいわけです。
ワインも経済理論にのっとり、需要と供給のバランスで値段が決まるので、希少性があればあるほど値段が上がります。
人気が出たり、鑑定家のお墨付きがついたワインとなれば、それを求める人が多くなり、どんどん値段がつりあがっていくのです。
一般的には、値段が高いワインほど良質だといえます。
しかし、10万円単位ともなると人気の要素も大きくなるため、必ずしも値段と味が比例するとはいえません。
手ごろな値段でもうまいワインはたくさんあります。
いい店の条件
最近はスーパーでも、ワインを扱っているところが増えています。
気軽に飲むテーブルワインなら、どのような店で購入してもそれほど問題はありません。
よく知られているように、ワインの保存の基本は、横に寝かせておくことです。
これはコルクを湿らせて膨張させ、有害な微生物などの混入をできるだけ防ぐためです。
しかし、立てて陳列されていても、ある程度回転が早ければ心配いりません
より良質なワインを求めるときは、ワインの保存に気をつけている店を選ぶことです。
ワインは、ボトルのなかでもゆっくり熟成を続けているので、よくない環境に放置されていると、味のバランスを崩してしまいます。
ワインの保存に最適なのは、温度変化が少なく、適度な湿気があり、あまり光が入らない暗い場所です。
振動や臭いのないことも、よい環境の条件になります。
年代ものや高価なワインを購入するときは、このような環境に調整したセラーを設けている店で選ぶのが一番です。
ワインを飲むタイミング
いくら保存に気をつけている店で購入したワインでも、自宅での保存がよくないと、せっかくのいいワインも台無しになってしまいます。
テーブルワインならそれほど気を使わなくてもいいですが、いいワインはできるだけ温度変化が少なく、暗くて涼しい場所を選んで、横にして保存しておきたいものです。
とはいえ、夏は蒸し暑く冬は寒い日本では、家庭内でワインを理想的な状態に保つのは、至難の技です。
高級ワインを購入したときには、できるだけ早く飲んでしまうのが一番です。
赤ワインと白ワインの温度
一般に、ワインを飲むときは「赤ワインは室温で、白ワインは冷やして」といわれます。
ただ、これはエアコンのない時代の、フランスでの話しなのです。
飲んだときにおいしく感じられる適温は、ワインのタイプによって異なります。
赤ワインの場合、温度が低すぎるとタンニンの渋みを強く感じます。
それでも、濃厚な味わいのものだってせいぜい15=18度が適当です。
それ以上の高温では、フルーティさがなくなり、アルコールも蒸発してしまいます。
軽いタイプの赤ワインなら、さらに冷やしたほうがおいしくなります。
日本の蒸し暑い夏場はもちろん、冬場でも、暖房がガンガンきいた部屋なら、赤ワインといえど少し冷やしたほうがいいということになります。
一方、白ワインはは冷たいほうがいいというのはそのとおりで、酸味が引き締まり、フレッシュな味わいが強調されます。
甘口の白ワインほど、低い温度のほうがおいしく感じられます。

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