種類
胆石は主成分により大きくコレステロール系石とビリルビン系石に分けられます。
胆石全体の70~85%はコレステロール系石で、胆嚢内にみられることが多くなっています。
ビリルビン系石は胆管内に多くなっています。
肝内胆石症が診断法の発達によって近年注目されていますが、全胆石の4~5%で、ほとんどがビリルビン系石です。
現状
日本では胆石症が欧米よりも少ないといわれてきましたが、近年の像kは著しくなっています。
これまで日本ではビリルビン系石が多く、欧米でコレステロール系石が多いといわれてきましたが、日本でも、近年は胆石の大部分がコレステロール系石です。
一方、発展途上国では、まだビリルビン系石が多くなっています。
一般的に女性に多く、日本でも約2倍といわれています。
特に中年以降の経産婦の女性に多い傾向があります。
成因
胆石の成因の多くの要因によるもので、食習慣などの社会的要因も関与します
直接的には、胆汁うっ帯、胆道感染、胆汁組成の変化などが重要です。
胆汁中のコレステロールは胆汁酸、レシチンとともに複合ミセルを形成することによって溶けていますが、コレステロールの溶存能力が低下して、コレステロールの析出がおこり胆石が生じます。
ビリルビン系石の成因には、胆道感染により、細菌由来のβ-グルクロニダーゼ活性の増加により、抱合型ビリルビンが分解されて、ビリルビンカルシウム塩として析出し胆石となります。
症状と原因
特徴的な痛み、発熱、黄疸が胆石症の三大症状です。
脂肪のとり過ぎ、暴飲暴食、過労、ストレスなどが原因となり、数時間後に突然右季肋部から心窩部に激しい痛みがおこり、右肩や右背部に放散します。
吐き気、嘔吐もみられます。
上腹部が緊張し圧痛があり、膨張した胆嚢を触れることもあります。
発作後は所見に乏しいことが多いですが、各種の圧痛点が参考となります。
診断
診断は、腹部単純X線撮影により胆石像を認めることもありますが、造影剤による胆道撮影法がより確実です。
超音波検査は非侵略的な検査法で正確な診断が可能であり、肝内胆石の診断もこの検査法によって可能です。
また、まったく自覚症状のない状態で胆石が発見されることも多くあります。
治療
急性期の治療は、疼痛に対してまず脂肪食を禁ずるなど誘因を除くようにし、鎮痛剤、ときには麻薬などの中枢性鎮痛剤も用います。
併発した炎症には抗生物質を用います。
食事療法
間欠期の食事療法は、過度の脂肪食、過食、アルコールやコーヒーなどの刺激物を控えさせ、規則正しい食事をとらせるようにします。
脂肪は1日20g~30gに制限しましょう。

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