集合住宅の被害が増えている
従来、集合住宅は一戸建てと比較して、比較的防犯性が高いと考えられていました。
しかし、ここ数年、集合住宅の被害率は増加の一途をたどっています。
2001年の被害件数は16万1883件、10年前に比べると、なんと133%も増加しているのです。
集合住宅には大勢の住人が住んでいます。
しかし、他人に私生活を関与されたくないと考える人は、特に都会で多く、住人同士で顔を知らないというのが現状です。
大勢の人が比較的自由に出入りできるのも集合住宅ならではの特徴で、仮に怪しい人物がいても、それを察知することはまず不可能でしょう。
また、非常階段や屋上の管理が比較的ルーズなところが多いこと、玄関ドアにピッキングに弱い鍵が使われていることも、要因のひとつに挙げられるでしょう。
空き巣の狙い
侵入盗の狙いは金品ですが、それだけにとどまりません。
換金性のあるものなら何でも狙います。
カード類や有価証券、運転免許証、健康保険証、パスポート、パソコンなど、これらのほとんどは闇ルートで換金することができます。
手口も、侵入宅の
自動車の鍵を盗み、電子レンジや冷蔵庫、テレビなどの家電製品を運び出し、自動車ごと持っていってしまうという。
大胆なものになっています。
手口が大胆なものになるにつれて、犯行は組織的になってきています。
侵入した家に現金が少なかったことから、家人の帰宅を待ち伏せ、脅かして預金通帳やキャッシュカードを奪い、暗証番号を聞き出すといった犯行も多発しています。
空き巣に侵入されたことによる不安感や恐怖心も見逃せません。
自分の家に犯罪者が入り込んだというショックは、いつかまた侵入されるのではないかという心理的な不安を呼び起こします。
空き巣の下見の手口
空き巣は侵入に際しては用意周到です。
あらかじめ町の中を歩きながら戸締りの弱い家を見つけて侵入する場合と、金品のありそうな家に狙いをつけて、じっくり計画を練ってから侵入する場合があります。
どちらの場合も、人目につかず侵入しやすい家に狙いをつけるのです。
空き巣は侵入前に怪しまれないように、最大限の注意を払います。
また、日中に行動することが多く、そのため、人に不審がられず、かつ怪しまれない服装で現れます。
実際に一番多い服装が背広にネクタイというサラリーマンスタイルです。
「工事に来た」などの言い訳が立ち、住宅街をうろついていても怪しまれない服装をしています。
空き巣が使うアタリとは
空き巣は、目的の家に侵入するときに、家人が留守かどうかを確認します。
この行為はアタリといいます。
空き巣は何らかの方法でこのアタリの行為を行い、それから侵入します。
訪問客を装ってインターホンを押して様子をうかがったり、電話をかけて留守を確認したりします。
外から見える家の様子も、留守であることを知る十分な判断材料になります。
ひと目で留守と分かる家とは、「ポストに郵便物や新聞が入ったまま」であったり、「昼間なのに居間のカーテンや雨戸が閉まっている」「いつもの自家用車が車庫からなくなっている」ような時です。
アタリの電話に注意
主婦やお年寄りの中には、電話セールスがわずらわしいため、電話に出ないことがあります。
空き巣がアタリで確認のために電話している場合は、出ないことで留守と思い侵入してくるケースがあります。
5~10分の間に2、3回かかってきた場合は用心しましょう。
居留守が危険を招くこともあるのです。

Comments