ブラックホールの説明の前に、LHCとは。「Large Hadron Collider」の略で、日本語で「大型ドロン衝突型加速器」という意味です。
2008年にはハワイでLHCの運用禁止を求める訴訟が行われました。
訴訟をした理由はLHC実験がブラックホールを生成してしまう、という理由からでした。
ブラックホールは災害を生む可能性があるのです。
LHCは、世界最大を誇る衝突型円形加速器で、粒子加速器としては、最も高いエネルギー反応を起こすことができます。
これにより、さまざまな高エネルギー物理実験が可能となり、宇宙や物理学の大きな謎が解明されるのではないかと期待されています。
ブラックホールは、LHCを使用する実験の際、放出される巨大エネルギーによって生成されるそうです。
ブラックホールは強力な重力を生み出し、周囲の物質をすべて吸い込んでしまいます。
重力が強力すぎて光さえ吸い込んでしまうため、ブラックホールと名づけられたようです。
現在、光より速いものは存在しないといわれているため、あらゆるものはブラックホールから逃れられないわけです。
つまりかなり危険なのです。
とはいえ、LHC実験で発生したエネルギーはすぐに消えてしまうため、LHC実験でブラックホールが生成される可能性はかなり低く、今までにブラックホールが誕生した形跡もありません。
仮にブラックホールができてしまったとしても、永遠に存在することはなく、一定期間が過ぎると蒸発してしまうのではないか、と物理学者は言っています。
しかし、LHC実験の反対派の中には、地球がブラックホールに吸い込まれて地球と人類が滅亡してしまうのではないか、と考える人もいて、実際に裁判まで起こしています。
さらに、インドに住む少女の中に、LHC実験で地球が終わるかも、という報道を聞いて不安になり、農薬を飲んで自殺してしまった人までいるらしいのです。
ちょっと日本では考えられないような感じもしますが、この少女が自殺する前にインドのニュース番組ではかなりLHC実験での世界破滅についての議論を放送していたそうです。
さすがに、これはLHC実験というより、無責任な報道で不安を煽るマスメディアのせいな気もしますが、日本でも放射性物質などについて過剰に報道し過ぎることにより、必要以上に人々が不安と恐怖を抱き、風評被害などを招くのと同じ理屈だとも言えます。
ところで、LHC実験でのブラックホールが生成される危険性について書きましたが、当然LHC実験のみがブラックホールを作り出すわけではありません。
基本的にブラックホールは大きな星が死んだ時にできるとされています。
地球の地下にマグマが潜んでいるように、他の星でも中心の炎があるそうですが、それが燃料切れで消えてしまうと、星が自分の重さを支えきれなくなり、たくさんのものが中心に向かって落ちてしまいます。
そうなると、最終的に星の重力はどんどん強くなり、最後には光でさえ逃げ出せない重力を誇るブラックホールとなるのです。
そして、その重力の影響は一定範囲なので、ブラックホールが出来たからといって他の星や宇宙がなくなるようなことはないのですが、もし近くにいて飲み込まれてしまった場合・・・どうなるかはまだわかっていないそうです。
人が吸い込まれたらわかるかもしれませんが、ブラックホールに吸い込まれて生きているとは考えにくいですので、永遠にわからないことかもしれません。
ただ、質量の少ない星はブラックホールにならないそうです。
そのような星は爆発で跡形も無くなってしまいます。

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